誰かのために、何かの役に。

「SDGs」という言葉がそこここで聞かれるようになり、昨年2021年には気候変動を議題にしたCOP26に注目が集まりました。実はココテラスの丘を運営するデイリーファームでは、2010年に名古屋で開催されたCOP10(テーマ:生物多様性)に、飼料米の取り組みとして参加しております。まだ持続可能性という言葉も聞きなれない頃から、私共では地域循環型農業の取り組みとして、田んぼを守ることにより環境にやさしいたまごづくりをしてまいりました。


さて、先回「農家に嫁いで40年」と、およその年齢がわかってしまったのですが、高度成長の時代に育った私、日本はこのまま経済大国としてドンドン発展し、豊かになっていくんだと信じて疑わなかった世代です。
手塚治虫の漫画に描かれた通りに、今やロボットやAIが仕事を手助けし、腕時計で会話をし、この先自家用車が空を行きかうのも時間の問題かと思うこの頃。しかし片や異常気象に代表されるように私たちの地球が悲鳴を上げているというこの現状です。(そして日本は人口減少や経済縮小で、もはや経済大国の席を譲り渡さねばならぬ状況となっています。)
「あなたはいま豊かですか?」
「満ち足りていますか?」
もっともっとと高みを目指して頑張ってきた、競争してきた、勝つことが善の世の中でした。便利な家電、スタイリッシュな車、おしゃれな洋服、センスの良いインテリア。頑張って手に入れても、それだけでは心は埋まらない。何かを犠牲にして成り立つものは居心地が悪い。今必要なのは足るを知り、将来に憂いなく心地よく暮らせることではないでしょうか。
そしてそのために必要なのは、「誰かの、何かの役に立っている」という自己肯定感。その核があってこその幸福だと私は思います。


地球、アジア、日本、そしてこの地域で自分たちに何ができるか。これからは勝つことではなく、環境に負荷をかけないように働きかけることが善。明日の私たちのために、そして子供たちの未来のために暮らしやすい環境を残していかねばなりません。
穀物危機が叫ばれています。一度アスファルトになった地面は田んぼには戻れません。瑞穂の国と言われた日本から稲穂が消えてしまうことのないように、これからも私たちは飼料米を通じて地域の農業を応援したいと思います。
ココテラスの丘のお米で育ったたまご、SDGsに寄与するだけでなく、お味もいいんです! いくら良い取り組みでも耐え忍ぶことは続きません。おいしく食べて地球に役に立つことを。
私たちのモットー、「たまごで人をしあわせに」には、未来に向けたこんなメッセージも込められていることをご理解いただけたらうれしいです。

デイリーファーム副社長 市田 千文

投稿者:cocoterrace_admin